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2026年10月27日

【研究紹介】2026年ノーベル生理学・医学賞とオプトジェネティクス研究の進展 - 日本のロドプシン研究と、レストアビジョンによる国内の研究機関との共同研究の歩み -

※本掲載記事は、オプトジェネティクス研究の科学的背景と、レストアビジョンによる国内研究機関との共同研究の経緯を紹介するものです。2026年ノーベル生理学・医学賞は、株式会社レストアビジョンまたはキメラロドプシンを対象としたものではありません。
 
2026年10月5日に発表されたノーベル生理学・医学賞において、Karl Deisseroth氏、Peter Hegemann氏、Georg Nagel氏の3氏が、「光作動性イオンチャネルとオプトジェネティクスに関する発見」により受賞者に選出されたことを、心よりお祝い申し上げます。
今回の受賞を契機に、受賞研究と当社が取り組む技術との関係、レストアビジョンによる日本の研究者との共同研究の経緯についてご紹介します。
 
<オプトジェネティクス研究とレストアビジョンの研究開発>
オプトジェネティクス(光遺伝学)は、光に反応するタンパク質を細胞につくらせ、光を当てることでその細胞の働きを操作する技術です。今回のノーベル賞は、この技術によって神経科学を大きく発展させた基礎的な発見を評価するものであり、現在ではその成果を医療へ応用する研究も世界各地で進められています。ノーベル委員会の発表においても、その応用例として、網膜色素変性症により視力を失った方の視覚回復を目指す臨床試験がすでに進められていることが紹介されています。
レストアビジョンは、まさにこのオプトジェネティクスを応用し視覚を失った患者さんの遺伝子治療に取り組んでいます。網膜変性疾患によって視細胞が失われた患者さんに対し、残存する網膜の細胞に新たな光感受性を持たせることで、視覚機能の再生を目指して遺伝子治療薬の実用化に向けた開発を進めております。
現在臨床開発中の遺伝子治療薬で用いているのが、GPCR型の光センサータンパク質「キメラロドプシン」です。キメラロドプシンは、微生物のロドプシンにヒトのロドプシンの一部を組み込み、ヒトの眼と同じG蛋白質を介した信号伝達を働かせる分子です。レストアビジョンは、これを次世代のオプトジェネティクス技術と位置づけ、臨床開発を進めています。
オプトジェネティクスの基盤となる光感受性タンパク質「ロドプシン」の研究では、日本の研究者が長年にわたり中心的な役割を担い、新たなオプトジェネティクスツールの創出にも貢献してきました。「キメラロドプシン」も、微生物ロドプシン研究を主導する名古屋工業大学の神取秀樹特別教授らと、動物の視物質研究で世界をリードしてきた京都大学大学院理学研究科の七田芳則名誉教授、山下高廣講師らとの共同研究から生まれた分子です。その後、慶應義塾大学医学部眼科学教室の栗原俊英准教授らとの共同研究を通じて、視覚再生への応用が進められてきました。レストアビジョンはこれらの研究成果を基盤として設立され、基礎研究から生まれたオプトジェネティクス技術を、患者さんに届く治療へとつなげることを目指しています。
 
<多くの研究機関・医療機関・支援者とともに>
レストアビジョンの研究・臨床開発は、慶應義塾大学、名古屋工業大学、京都大学をはじめとする研究機関、慶應義塾大学病院、神戸市立神戸アイセンター病院をはじめとする医療機関との連携に加え、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)等による公的な研究開発支援、ならびに株主・投資家の皆様からの継続的な資金支援のもと進められてきました。
さらにレストアビジョンは、京都大学の山下講師らとともに、次世代のオプトジェネティクスツールを用いた視覚再生遺伝子治療の研究開発にも取り組んでいます。
 
【将来の見通しに関する記述について】
本掲載記事に記載されている当社の開発計画、実用化への見通し、研究目標などの将来に関する記述は、現時点で入手可能な情報や合理的な仮定に基づく当社の判断であり、将来の確実な成果や医薬品等の承認・実用化を保証するものではありません。実際の臨床開発の進捗や研究成果等は、今後の試験結果、規制当局の審査状況、その他の様々な要因により、記載内容と大きく異なる可能性があります。
当社が開発中の製品は、国内外のいずれにおいても承認を受けておらず、安全性および有効性は確立されていません。本記事は、治療に関する情報提供や治験参加者の募集を目的とするものではありません。